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塾って--NHK土曜ドラマ「みかづき」を見て
塾は今まで行かなくても大丈夫かなあと思っていたんですが、結局うちの子供も塾へ行かせました。
塾に行くべきかどうか、ちょっと考えちゃいました。授業についていけないわけではなく、定期テストもそこそこ点数取ってくる、自力でも頑張れそう、こんな感じだけど結局塾に入れてしまった。
流されてしまったのかなとも思ってます。受験情報もほしかったし。
昔私が中学生ぐらいのころは、大手の塾はこんな田舎にはなくて、塾と言ったら個人塾でしたね。
今は全国にある公文でさえ聞いたことがなかった。。。
今年NHKの土曜ドラマ「みかづき」が始まると知って、原作を読みました。
2014-2016年に「小説すばる」に連載されたのを2016年にまとめられて単行本になった小説です。
このお話家族ドラマとして描かれているんですが、私は「塾」というものに注目して見てしまいますね。
このドラマの設定は昭和38年ごろから始まるんですが、その時代の塾ってもう学校と全く相いれない存在としてお互いが目の敵のようなんですよね。
その塾が時代が変わるのにつれて政府の教育方針にももまれ、今のようになったという変遷とそれに伴う家族模様、そして最後の章あたりはちょっとした近未来的な塾の在り方がまとまられています。
「塾」って勉強できないから行くんですかね?
塾がドラマのように昭和38年ごろの場合は、確かに学校の授業でわからないことがあった、ついていけないとかの理由が「塾」に行かせたのではないかと思います。
でも今は明らかに違いますよね。
塾に行くのは、受験でより高い点数を取るため、自分の実力がどのくらいの位置にあるのか相対的にみるため、入試の情報を得るため、といった理由に変ってきているなと感じました。
補修塾という位置から進学塾へという変化はドラマでもあります。同じですね。
学校の先生は嫌いだけど、塾の先生は好き、こんな意見もよく聞く話です。
学習するところだけど、それだけではない精神上の場所としての塾もあるようですね。
塾 費用は?
原作の中にもありますが、経済的なおはなし。ボランティアのように近所のお兄さんがちょっと教えてくれた的な場合は費用は発生しませんが、「塾」となったら費用が発生します。
ドラマの中でも東京オリンピック前の景気がいいときは塾に行かせることができるが、オリンピックが終わると父親の仕事が減って塾の費用も出せなくなる、といった場面がありました。
結局ドラマでは合併して塾の費用を払えるだけの金額に低く抑えるということで解決しました。
塾もいろいろありますよね。こんな田舎でも全国展開の大手塾があります。お値段の幅も広いですよね。
昔のように5000円で英数週二日なんて塾はもうないですもんねえ。
塾はもう私学のようにお金かかりますね。入学金、施設費、光熱費、授業料、教科書代金、テスト代金、これに加えて長期休暇に行われる講習会費。。。。
ちょっと前に聞いた話に、東大に入った学生の親の年収は8割以上一千万円超えていると。
そして、大部分の学生は有名な塾に通っていた。
この話だけだと、もしかして学力はお金で買えるのか?なんて思っちゃいますが。。
東大行けるなら少々お金かかってもいいわ!なんて思っちゃうかもしれないですが、子供の頑張りもあるのはもちろんです。
塾は費用が高いと思います。学力上がれば安いものとは言っても、実際安くはありませんね。
学校と塾の関係
昭和の30年代は学校と塾は相反するもの。その後も塾は学校教育とは平行線で、交わらない関係。
面白いですよね。塾ってきくと江戸時代の私塾を思い出すんですよね。あの時代って今のような学校ってなかったはずで、だから補習という意味の塾はなかったはずだよねと思うんですよ。
今のような公教育としての学校ができてから、補習塾が発生したのではないでしょうか?
政府が定めた公教育を学校が指導して、それについていけなかった理解できなかった子供たちを塾が押し上げる、こういう位置づけだとすると切っても切れない関係か?
原作の小説の最終章になってくると時代も変わっているようです。
プププ笑っちゃいますが、首相が安倍さんではなくなってるんですよ。誰とは書いていないんですがね。
2014年に書いてある小説ですからねえ。5年たってますが、安倍さん頑張ってます。
で、塾と学校の関係ですが、この小説の世界では土曜日に塾が学校で授業をすることになってます。
官民一体化ですね。これは今の世のなかでは実現されていないんですが、あったらいいのになと思いました。
今英語の授業は小学校の5年生から正規科目になる予定ですよね。
中学校ではすでにオールイングリッシュでの授業を展開しています。が、その先生の英語力には差があると感じます。
ある先生は英語を教えられても、話せないようで、最近の教育実習生にも劣った結果、2年間大学で研修することとなりましたよ。またある先生は正規の大学課程に留学経験ありとかね。個々人に差があるなあと感じます。
小学校もどうするのかなあ思っていたら、なんと英語の先生は教諭ではなくて講師と書いてありました。
毎日の授業ではないのでね、予算的にそうなるのか?とも思いますが、いかがなもんかなあ。
英語の塾にも子供を通わせていたんですが、そこで聞こえてきたのは、学校の教師の英語の質は必ずしも高いとは限らないので、教師にこそ英語塾に一回来てほしいとの声でした。
これ英語の塾講師に学校で教えてもらえばいいんじゃないの?って思ったんですよ。
そう、官民一緒になって子供の英語力を伸ばす!いいと思いませんか?